「おーい 飛行船。」

2008 年 7 月 3 日

 

「ねえ 飛行船が飛んでるよ。

配達から帰ってくるなり スミさんが言いました。

「えっ どこどこ」 と 外に飛び出す 私。

スミさん ぐんぐん庭に入っていって

「ほら あそこ。」

と 指をさしました。

「あっ いたいた 飛行船だ!」と 私が言うと

スミさん 「わたし 本物の飛行船初めて見た。

なんか 可愛いねえ。イルカが 空飛んでるみたい。」

「気持ち良さそうだね。どこ行くんだろう?」

と 話していると

今度は モリさんがやってきて

「飛行船 どこ?」

「え~っと あれ どこいちゃった?」

ちょっと目を離した隙に 

あののんびり浮かんでいるように見えた飛行船が 消えました。

すると 少しして建物の影からすーとでできて

「あそこ あそこ。」 と 私。 

(よかった。モリさんも 見れた。)

戻ろうとしたその時 今度はヤマさんが

「飛行船どこ?」

結局 かわるがわるみんなで飛行船を見に行ったのです。

( あー よかった。みんな 見れた。)

 

不思議ですねえ。

飛行船て あの可愛らしい形からか

ふんわりした飛び方からか

見た人の心を 少し幸せな気持ちにしてくれるような気がします。

  

   だから

     「おーい 飛行船 

       あっちこっち 

       幸せ撒いていってね。」

                     と 心の中で叫びました。